不登校の原因より子供の幸せを考えること
不登校というのは、長い時間学校に行けなかったり、教室に入れなかったりということです。こういうふうになった状態の子供の心の問題は多様です。
ざっくりと一般的には、学校生活をしている中で子供が頑張りすぎて疲れたり、同世代の仲間集団に溶け込めなかったりした結果、学校を休み始め、休むことで余計に同級生の目が気になり、勉強もわからなくなり、もっと学校に行けなくなって悪循環の結果として、長期間の不登校になることが多い。
背景に何があるかというと、家庭環境・親子関係の問題・学校の教育姿勢の問題などが関係している。
原因探しするより、その子が疲労や傷つきから立ち直った時に学校に戻りやすいような環境作りが大切です。
子供の周囲は「学校に行かないこと」を問題としてあげるのが多いです。ですが、本質的な問題は「学校に行けない原因」としては強い不安。
なので、登校するように促すことが、かえって子供の不安を強くすることがあります。結果的に逆効果になってしまう可能性も否めません。
再登校は、子供の不安が軽減し、再登校の意思を持てるようになり自分で「学校に行きたい」と発信できるようになってからでも遅くはない。と親の思いとして子に伝えます。
このことは、パートナーや学校関係者に意思表示して理解してもらっておくほうが良いと思います。
特に発達障害の特徴としてあげられる、対人関係・言葉でのコミュニケーション能力や言葉以外のコミュニケーション能力の苦手さ・集団生活に馴染めない・集中力の持続性・特定の教科を極端に苦手とする背景があるのかもしれないので理解する必要があります。
再登校の準備が整った時にも、同様に問題は起こります。
勉強の遅れの不安。学校の担任と支援の初期から連携し家庭訪問などの個別の学習支援などの対応。
友人関係の不安。仲の良い友人がいれば、交流を継続してもらえるように支援を依頼する。
再登校は、いきなり教室に入るような形にせずに別室登校で対応してもらう。
学校内の居場所を確保してもらったあとに、徐々に教室の活動を促していき子供の緊張や友人との関係を察しながら段階的に時間を伸ばすような慎重さが大切です。
子供のためにある学校。そもそも義務教育は子供のためになってないへん?
あれしちゃダメ!これしちゃダメ!これをしなさい!あれをしなさい!全部先生や学校の都合ではないでしょうか?
先生に逆らってはいけない。友達とは仲良くしなさい。整理整頓。お菓子を持ってくるな。給食は残さず食べなさい。
他にも、学校は何があっても行きなさい。家に帰ってもしっかり勉強しなさい。もっとがんばれ!もっとがんばれ!を平気で言ってませんか?
無理やり食べさせられたものは、体にとっては毒であることは医学的に証明されています。勉強もそんな感じ!「勉強面白いな!」と思ったときに次のステップにつなげていくようなシステム。それが一番です。
学校のテストって教科書から出題するじゃないですか?それって、子供たちが教科書の内容を文章通りに教えると理解できる。教科書通りに教えて点数が悪い場合は、その教科書通りに教えた場合はその子にとって理解ができないだけなのです。
教師や、学校、保護者までが、そのテストの点数で子供を評価し点数の高い子供は優れていると判断しています。
所詮学校は管理しやすい子供を優遇する
不登校のような登校拒否の児童を受け持った担任は、最初のうちは「みんな待ってるぞ!だから出でこような!」って事を言います。それが、長引いてくると先生も、親も「このままだと、卒業できないよ!将来に響くよ!」ってことに変わっていきます。
小学校、中学校なんて9年間、担任の先生と関わるのは2~3年間でしょう。何を言ってきたとしても一生の責任なんてとってくれません。中学高校になってくれば進学という問題になっていきます。学力をめぐる進路相談になっていきますが、そこに父親の姿はたいていないでしょう。母親が低姿勢で先生と面談をします。面談後、母親は子どもに向かってこう言います・・・
「あんた。先生が言ってたけど、わかっているでしょ?自分で・・・」「ゲームしすぎ!夜ふかししすぎ!」「先生に言われて、恥ずかしかったわ!」
子供の見方にならなきゃダメですよ!
親になって子供が小学校高学年くらいになり勉強が難しくなってきたとき、しっかりと教えることができますか?中学・高校でならったことなんてほとんど忘れていませんか?それは、役に立っていないからです。そんな勉強を何のために教えているんでしょうか?
自分の体験で中学・高校で習った英語なんて、社会人になってからやる気に満ち溢れている時に英会話スクールやSkypeで勉強したほうがよっぽど、覚えられると思います。
我が子の良さは、勉強以外にないですか?学力だけに目を奪われるのはどうなんでしょう?
義務教育時は、子供からしてみたら全員が全員学校が楽しくて仕方がないということはないでしょう。
勉強が面白くない。先生が嫌い。同級生が嫌い。いじめがある。何のために学校に行くのかわからない。親も先生も何のために勉強をするのか教えてくれない。
しかし親は、世間体のためなのか、自分の保身のためなのか、子供は学校に行くのが仕事だ!と言ってくる。
そして不登校。そのうち夫婦喧嘩の勃発!
「おまえの教育が悪いからこうなるんだ」
「いつも子供に無関心のくせに、こんな時だけ私に責任を押し付けないでよ!」
子どもに向かっても罵声は飛んできます。暴力もあります。
自分のカラに閉じこもって病気になってしまう子もいるでしょう・・・
自らの手で、人生の幕を閉じてしまう子供もいるでしょう・・・
日頃からの親子関係(信頼関係)が子供の危機を見逃さない!
学校に行きたくないような素振りを見せたときは、受け入れましょう!
いーよ!休もう!家でも勉強できるし!相談があったら教えてね!行きたくないことを知らせてくれて、ありがとう!無理させるところだったよ。お母さんは、傷つく姿を見たくないから・・・
不登校になって家でずっと、ゴロゴロさせるのはダメですよ!メリハリのある生活。
親子の関係の再構築。子供と親の関係を見直してください!
信頼の絆が強く、深い愛情に包まれていればいるほど勇敢になれます。中途半端な愛情表現では生まれません!
相手の心を変えようとしないでください、自分の考え方や心を信じて相手の心に愛情を注いでください。
相手の心があなた方の愛情で溢れた時に、相手はいつもと違う行動をするでしょう!