3000文字チャレンジ

孫子の兵法~激水の疾くして石を漂わすに至るものは勢いなり#3000文字石

実家から小学校までは約2.5kmの道を徒歩通学していた。

国道沿いの歩道は、田舎ながらも交通量が多い。

登校班の朝は最高学年が先頭に立ち、最後方も最高学年がについてくれます。

少人数のパーティーで小学校まで歩いていきます。

一列になり列が乱れると上級生が声を出します。

「ちゃんと歩いて~」

黙々と小学校まで歩きます。

登校時は、上級生がそばにいるし登校班のメンバーも少なくし、田舎なので顔見知りだらけですから特に問題はないです。

 

問題があるのは下校時です。

当時通っていた小学校は集団下校ではなかったので、遊びながら下校しますよね。

よく一人で帰っていた僕は、石ころを蹴りながら帰っていました。

当時は排ガスの規制も緩いので、ディーゼルのダンプが黒煙を吐き出し子供に恐怖心を煽りながらすごい勢いで走っていて怖かったのを思い出します。

国道沿いの歩道は狭くてアスファルトの淵のコンクリートの段差は石ころがつまずく場所。足の内側でそっと支えあげてやります。

学校のすぐそばから、家の近くまで石をけって帰ることが出来れば何故かすごい!という自己承認欲求。

時には同学年の友達と石をけりながら帰るときもありました。

友達と帰る時の石けりは、用水路のフタの隙間から落ちていったり、見失ったり、めんどくさくなって石けりをやめる時が多い。

やっぱり一人で石けりをしながら帰ったほうが楽しい。

僕は一人で帰ることが好きだった。

一人で帰るときにしかできないことがある。

それは野グソ

男の子にとって立ちションは日常茶飯事だが、野グソは非定常作業。

野グソマニュアルを知らない小学生が、便意を我慢しながら帰宅するのは難しい。

白いブリーフに空間転移魔法のごとく、ゲートから物質を転移してしまうスキルを脱糞と呼び、女性の多くは排便しない期間が長い、いわゆる便秘を嫌う。

下校途中にけっていた石ころを半ズボンのポケットにいれて、早足で坂道を歩く。

普段の下校で歩く何気ない坂道は、坂路調教のコースに早変わりするし

次第に歩くスピードが上がりラップタイムも早くなる。

トイレというゴールまではまだまだ長い

「やばい もうだめだ 出そうだ 」

そんな状況の時に少年は思うでしょう。

野グソ?……

 

 

野グソなんて恥ずかしい、ティッシュなんて持っていない

でもガマンも限界。このままだと間違いなくブリーフの中にバラストが出てくる。

猶予はない

坂道の横には田んぼに降りる下りの道がある

 

「そこでするしかない!」

 

コースアウトし草むらに入っていく少年は、ランドセルを背負いながら後方確認し後続がついて来ないことを目視でチェックする。

 

「後方確認ヨシ!」

 

指差し確認で安全確保。

ランドセルを背中から外しながら、場所を選ぶが草丈が低い場所は通学路上から姿が見える。

なるべく草が生い茂った場所を選び、ランドセルを前に置き国道に背中を向けズボンとパンツをヒザまでおろし、しゃがみこみと同期しているかのように同時にゲートからブツが出てくる。

「ふう~~」

多分おしっこも出ていたと思う。

 

ここで、孫子の兵法のタイトルの登場です。

 

 

激水の疾くして石を漂わすに至るものは勢なり。

これの意味合いは、流れをせき止められた水が勢いよく流れて石までを漂わせてしまうのは水に勢いがあるから。

 

ということです。

 

これが野グソとどういう関係?

ゲートから出てきた軟便が出たあとの、水便の爆発力(explosion)これと関係しているんです。

爆発した水便は雑草に飛び散り、用を終わらせ中腰になった少年のお尻は、雑草に付着した水便が撫で回しています。

しかもお尻を拭くのに適した紙がありません。

少年はランドセルの中にある、ざらばん紙(こちらの地方ではこう言います)をクシャクシャにして半分でちぎり、それをまた半分にしてお尻を拭く。

お尻を拭いた紙を捨てるために、地面を掘る。つま先で土を掘り返しそこに紙を埋める。

 

 

脱糞した上に、草をむしりをして草をかける。簡単な偽装工作。

風が吹けば簡単に姿を現す茶色の泥水のような濡れた草。

 

ランドセルを背負い再び国道への歩道に向かう。

 

「なにやってんの?」

上から声をかけてくる友人が現れた。

どうする?

コマンド・・・・逃げる?

とぼける?

嘘をつく?

少年は嘘をついた。

「猫がおった」

 

友人

「どこどこ?」

とっさについた嘘は友人の興味を引いてしまう。

 

 

「もう居らんけん!」

「もう逃げたけん!」

そう言って坂道を上がり通学路に戻ると、友人と一緒に帰るハメになる。

友人は言う。

「どんな猫だった?」

 

「茶トラの猫だったよ」もちろん嘘である。

 

「見たかったなあ」

 

「猫好きなの?」

 

「うん」

 

そんな会話をして帰宅したと思う。

 

帰ってズボンを脱ぎ洗濯機の中に入れて、母に言う

「制服のズボンが汚れてしまったけん、洗っといてごす?」

母親は言う

「手洗いするから、洗濯機から出しておきなさい」

あ~自分でやるしかなさそうだ。

「やっぱり自分でやるわ~」

と自分で制服のズボンとパンツを洗う。

外にある水道のところにズボンとパンツを持っていきタライに水を貯める、そして水洗い。

茶色のシミはすぐに消えた。だけど、白いブリーフの茶色の滲んだシミは消えない。

そこに粉の洗剤をふりかけて両手でシミの横側の部分をつまみ、そこを合わせながらこすっていき泡を出して洗っていく。

ある程度こすって、汚れの落ち具合を確認。

なんとか茶色のシミは消えていた。

今度は制服のズボンの番。

ズボンの中にしまっていた小石に気がつく。

ポケットから取り出してやり、自分の横に置く。

パンツ同様にズボンをこすり泡立てる。

一回たらいの中の水を捨てて、きれいな水を貯めてすすぐ。

汚れ落ちを再確認し水分を絞る。

 

はじめて洗濯を自分でした日 惨めな気持ちが強かった。

 

日が傾くのが遅くなる時期、車庫にズボンとパンツを干す。

母親は、「自分で初めて洗濯したんじゃない?」と言っていた。

そしてなんで汚れたのかを聞いてこないことが救いでした。

 

ズボンの中にしまっていた小石はどうなったのかは、覚えていない。

 

翌日以降の話。

 

その時一緒に帰った友達が、下校時に私の野グソ現場にちょくちょくと寄り道しているのを目撃しました。

 

目撃するたびに早歩きで現場を立ち去り、後ろめたい気持ちで野グソ現場一点のみを見つめるのです。

 

 

 

あれから30数年・・・田植え前の時期に、国道を車で現場付近を通り過ぎると思い出す。

当時の田んぼに下がっていく道はまだあるけれど、つい最近になって田んぼがなくなり工場が建設された。

 

当時からの教訓として旅行時にティッシュは必需品です。

公衆トイレにティッシュが厚と思わないようにしましょう!

注!フィクションとノンフィクションが混ざっています

 

 

 

 

集団登校がある学校や個人で登校する場合と最近はいろいろあります。

やはり、しがらみが多くて保護者や登校班の班長をしている高学年の生徒は大変だと思う。

毎朝同じ時間に家を出て、集合場所に集合時間に待ち合わせて一列になって小学校まで登校する

簡単に説明すれば、これだけで済むけれどもいろいろ問題ありますよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回から、運営の中の人が代替わりされました。

初代から二代目になり、初代の方にはさらなるご活躍を期待します。

初代と二代目を比較すると大体の傾向として、破天荒な初代!二代目は生真面目な方なんだろうなと・・・。

 

中のお方は誰なんでしょうか?私にとって3000文字チャレンジという企画は挑戦という括りで参加しました。私にとって3000文字はツールです。

これがあれば、なにかの役にたつ。そんな存在なんだ。

自由な発想で、3000文字を書く。

 

さあブログを書き始めるぞ!と思っても何を書けばわからない・・・未だに点滅するカーソルを前にしてツイキャス聞いてからでいいかっ!YouTubeを見てからでいいかっ!とダラダラしてしまうこともあります。

そんな感じで書いてもいいんですよね?